面会が終わると、担当刑事さんが私を待っていた。

夫を見た感想を聞かれ
検事さんより聞いていると思うけど
明日、ご都合よければ釈放したいと
思います。
ももさんとお子さんは受け入れ態勢ありますか？
釈放は、身元引受人に来ていただかなければ
ならないのですが、来れますか？
もし無理なら、会社の方が
身元引受をしてくれるとの事ですが
どうしますか？と。

私は明日でも明後日でも、こちら（警察側）の用意が
整ったら都合をつけます。
子供たちは、児童相談所と連携を取っており
父親を受け入れられないのであれば
一時保護などの手段をとることになっている
あとはやってみなければわかりません。と答えた。

明日、11：30釈放予定。
書類の手続きなどもあるため
少し早めに来ていただけると助かりますと。

明日、夫が帰ってくる。

たかの様子を確認の意味も込めて面会

複雑な思いもあるけど
今生、二度とお世話になることはないので
どんなところかよく見ておこう！

恒例のももこメモです。

留置所自体も狭いのでしょうが、受付、面会ブースは
本当に狭い・・・。
受付の方が夫を連れてきてくれた。
留置所内では名前で呼ばれることはないと聞いていたが
夫も番号で呼ばれていた。

面会部屋で私の姿をみて
夫はもう既に泣きそうになっている。
一度も目をそらすことなく
私を見ながら目の前に着席する。
私も泣きそう。。。
目が赤いぞと言われたけど、夫も十分赤い。
私はうなずくしかできず・・・
夫が

もも、本当にとんでもないことをしてしまった
子供たちにも本当に・・・申し訳ない・・・

お酒は当然すっかり抜けた夫の姿
頭を下げ、震える夫

責める気は私にはなかった。

こんなことまでしてしまって・・・
でもね、逮捕は後悔していないの。
だんだんエスカレートしていたし
私では止める事も出来なかったし
こうするしかなかった。
今、止めないと
たかが本当の犯罪者になってしまいそうで・・・
子供も擦り傷打ち身だけでは済まなく
たかでなければ、私が犯罪者に
なっていたかもしれなかった・・・。

と、伝えた。

たかは

そうだったのか・・・
すまんかんた・・・。二度としないから。。。

私は今回のこの言葉を
信じてみようと思った。

早く帰れるとかの話はせず
会社には連絡をしたこと
10日拘留となると、体調不良では
通せないと思い、正直に話した。
懲戒解雇にはしないでとお願いもしてある
早く出て、会社に戻ろうね

とか、子供たちの話をした。

はな　と　しんの共通の意見は

ゆうが可哀想すぎる。
ゆうの為に、早く帰ってきてあげて。

はなは
もう二度とこういったことが起きない事を
願っています

しんは
ムカつくのは僕もムカつくことがあるので
分からなくはない。
けど、ムカついたからといって
やってはいけない事をしたと思う。
反省しているという気持ちには
共感をしたい。

という伝言を伝えた。

そして、末っ子の　ゆうの様子を話す

パパに捨てられたと思っている　ゆう
毎晩、暗い玄関先で
パパの帰りを待っている話をしたところ
ついに号泣・・・。

パパが帰ったら　たかい　たかい　をしてもらうんだ！
といっているよと伝えたら

すぐやる。いっぱいやる。
毎日　たかいたかいしていて面倒だなぁと
思う日もあったけど、あの重さと暖かな体温が
自分の癒しであったことに気づいたとも言っていた。

あっという間に20分。

時間厳守で終了。

手を振り、私が面会室から出るのを
見送ってくれていた。

検事さんから電話。

拘留請求の時に検事さんとお話ししたのが
良かったのか、直接聞いた方がいいや！と言う理由で
ご連絡を頂いた。

実はね、この前言ったように
釈放をしようと思う。
理由は
●本人がしっかり反省していること
●会社の人が面会に来てくれて、速く復職しなさいと
言ってくれている事。担当刑事に、早く出してやってくれと
会社上司からの嘆願もあり、一日も早い会社復帰が
望ましいという事。
●前科がない。

警察署の準備の加減もあるので今日の今日という訳ではないが
明日か、遅くとも明後日釈放しようと考えているけどね
そこで相談なのだけど、
ももさんの方は受け入れられる？という内容であった。

面会は行ってないよね？と言われ
実は明日、予約を入れているとお話しすると

検事：「そか！じゃあ、一度面会してみてさ、あっ無理！とか
こいつ感じ悪い！！とか思ったら僕まで直接連絡してきて！
警察の人に言ってもらってもいいけど、感じ悪い！と思ったのなら
どう感じ悪いと感じたかを聞きたいから、電話くれる？
だめなら１０日目まで拘留すればいいし。」

という事だった。
処分は起訴猶予。犯罪としては暴行罪が成立しているけど
今回の起訴は見送る。次は猶予なし！というもの。

明日の面会、実はちょっと足が重たかったが
検事さんの言葉に気持ちが軽くなった